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バーイードが英G1ロッキンジSで無傷7連勝、2着のリアルワールド陣営は白旗

2022年05月15日 10:42

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 英G1ロッキンジステークス(4歳以上、芝8ハロン)が現地14日にニューベリー競馬場の直線コースを舞台に行われ、単勝1.44倍の圧倒的人気を集めたバーイードが2着のリアルワールド(2番人気)に3馬身1/4差をつける圧勝劇を演じた。

 9頭で争われた一戦はスタンド側に4頭、馬場の中央寄りに5頭の隊列となり、バーイードは逃げる5番人気チンディットの背後で中央寄りの3番手を追走。右前に3番人気マザーアースを見ながら進んだ。9頭は残り3ハロンを切った辺りから合流し、スタンド側で2番手追走のリアルワールドが進出してきたが、バーイードは5頭分ほど離れた位置から絶好の手応えでスパート。残り1ハロンで早くも2馬身ほど抜け出し、気合いづけのステッキ一発だけで難なく押し切った。

 リアルワールドから1馬身3/4差の3着にチンディットが粘り込み、マザーアースはバーイードから12馬身差の7着に終わった。

 バーイードは昨年10月のクイーンエリザベス2世ステークスから7か月ぶりとなる4歳初戦を快勝してG1レース3連勝。4度目の重賞制覇でデビューから続く連勝を「7」に伸ばした。

 J.クローリー騎手は「彼には何ら弱点がない。一つたりともね。本当に利口で機動力があり、リラックスしていてマイルを極めて上手にこなすし末脚もキレる。これ以上、求めることはないよ」とバーイードを絶賛。距離延長について「ジャドモント(英インターナショナルステークス)はテーラーメイドだろうね」とおあつらえ向きとの見方を示し、W.ハガス調教師もバーイードの状態次第で英インターナショナルSに挑戦させるとコメントしている。

 なお、完敗したリアルワールドのS.ビン・スルール調教師は「この国やヨーロッパ、もしかしたら世界一の馬の2着なのだから恥じることはない」とバーイードに脱帽。「バーイードがクイーンアン(ステークス)へ行くなら、リアルワールドはプリンスオブウェールズ(ステークス)になるだろう」と対戦を避ける意向を示している。