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​仏ダービーはヴァデニが圧勝、モダンゲームズの二冠を阻む

2022年06月06日 11:20

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 現地5日、仏シャンティイ競馬場にてG1仏ダービー(3歳牡馬・牝馬、芝2100m)が行われ、C.スミヨン騎乗のヴァデニが5馬身差で圧勝した。

 レースは仏2000ギニーとの二冠を狙うモダンゲームズが序盤で先頭に立ったところへキズナ産駒のユズナが絡んでハナ争いに。ヴァデニは中段よりやや前の6番手付近で機をうかがう。

 直線に入るとモダンゲームズがユズナを振り切ったが、そこへヴァデニが抜群の手応えで接近。残り300メートル手前で追い出すと瞬く間に先頭に立って差を広げ、最後はスミヨン騎手が振り返って後ろを確認する余裕を見せてのゴールだった。

 モダンゲームズはエルボデゴンとの2着争いにも競り負け、勝ち馬からから5馬身1/4差の3着まで。ユズナは最下位に沈んだ。

 JC.ルジェ厩舎のヴァデニはチャーチル産駒。前走の仏G3ギシェ賞で父に重賞初勝利を贈り、さらに今回の連勝でG1初制覇をもプレゼントした。

 この結果を受け、大手ブックメーカーの『コーラル』と『パディパワー』はともに秋の仏G1凱旋門賞でのヴァデニのオッズを9倍に設定。しかしルジェ調教師は2016年に仏ダービーを制したアルマンゾル同様にヴァデニも10ハロン前後の中距離路線に進むことを示唆し、凱旋門賞への質問については「アルマンゾル路線の方が可能性が高いが、最終決定にはまだ早い」とコメント。

 さらに「アイリッシュチャンピオンステークスは素晴らしいレースだし、馬場が悪くなければドーヴィルという選択肢もある」「フランスにはこのタイプに適したG1がシーズン後半までないから海外遠征しなくては」と続けていた。

 なおルジェ厩舎の先輩ダービー馬アルマンゾルは、仏ダービー制覇後にドーヴィルでの仏G2ギヨームドルナノ賞、レパーズタウンでの愛チャンピオンS、アスコットでのG1英チャンピオンステークスと中距離で連勝している。