豪州競馬のシーズン初G1ウィンクスステークス（3歳以上、芝1400m）が現地20日にランドウィック競馬場で行われ、最内枠から4番手のインにつけた1番人気のアナモーが直線でスムーズに1.66馬身抜け出し快勝した。

　最後方から大外を追い込んだ3番人気のファンガールが、アナモーの2頭分外を並走したディープインパクト産駒プロフォンド（6番人気）との2着争いを0.09馬身差で制し、前年の覇者で2番人気のモウンガはプロフォンドの背後から伸び切れず最下位の10着に沈んだ。

　ゴドルフィン所有のストリートボス産駒アナモーは3月のローズヒルギニーに続く4度目のG1制覇。ローズヒルギニーの次戦はG1クイーンエリザベスステークスで2番人気に推されるも最下位の9着に大敗し、今回はそれ以来の4歳初戦で通算7度目の重賞勝ちとしている。

　昨年のコックスプレートで2着惜敗のアナモーは、この勝利により現地ブックメーカー『スポーツベット』の前売りでザーキ（4.80倍）に次ぐ2番人気（5.50倍）に支持され、因縁のステートオブレスト（9倍）より高く評価されている。