ドイツで覚醒したレベルスロマンス、BCターフも制してG1レース3連勝
2022年11月06日 15:18
現地5日に米キーンランド競馬場で行われたG1ブリーダーズカップターフ(3歳以上、芝12ハロン)は、中団から後方寄りでレースを進めた4番人気のレベルスロマンスが、馬群の外から進出した直線で2馬身1/4差と突き抜けて快勝した。
レベルスロマンスは1番人気の僚馬ネーションズプライドとともにゲートがやや遅く、1周目のスタンド前を後方4番手で通過。出遅れた3番人気ミシュリフがその背後から続く。馬群の外から中団に位置を上げて迎えた第3コーナーでは再び下がり気味となるも、J.ドイル騎手に促されてグイグイと加速。さらに外のミシュリフを張り出しながら末脚に点火し、直線では力の違いを見せつけるように突き抜けた。
好位追走の6番人気ストーンエイジが2着に粘り込み、道中で勝ち馬の内にいた2番人気ウォーライクゴッデスが馬群の中からさらに3/4馬身差の3着。ラストランのミシュリフはこれにクビ差及ばず4着、ネーションズプライドは5着に終わった。
ゴドルフィン所有のレベルスロマンスは8月からドイツでベルリン大賞とオイロパ賞を連勝し、今回のBCターフでG1レース3連勝。重賞は通算5勝目とした。C.アップルビー調教師は昨年のユビアーに続きBCターフを連覇するとともに2年連続でBC開催3勝を達成、ドイル騎手はBC開催でキャリア初勝利となった。
アップルビー師は「ジェームズ(ドイル騎手)にBC初勝利を贈れてうれしいよ。彼なら仕事をしてくれると信頼していたし、凄く上手く乗ってくれたよ」とドイル騎手を称賛。なお、レベルスロマンスについては「彼のスタイルはドバイ向きではないかもしれないと思っている」と私見を述べ、今後も芝に注力するものの来年のドバイ開催に使うかは含みを持たせている。