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G1・7勝のガリレオ後継種牡馬ハイランドリールをエスティファームが導入へ

2022年11月10日 11:03

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 16年キングジョージ6世&クイーンエリザベスSやBCターフ、15、17年の香港ヴァーズ、17年のプリンスオブウェールズSなどG1・7勝を挙げたアイルランドのハイランドリール(牡10、父ガリレオ)が来春から新たに日本で繋養されることがわかった。「トーセン」の冠名で知られる島川隆哉オーナーのエスティファーム(北海道)が導入する。現在はアイルランドのクールモアスタッドから南半球のオーストラリア(スウェッテナムスタッド)へシャトル中で、年明けに来日する。

 欧州で偉大な功績を残した大種牡馬ガリレオの産駒としては、最強クラスの馬が日本へやってくることになった。これまでにガリレオの後継種牡馬はケープブランコ(10年の愛ダービーなどG1・5勝)、ノーブルミッション(フランケルの全弟。14年のサンクルー大賞、英チャンピオンSを勝利)の2頭が来日しているが、G1・7勝の実績は群を抜いている。母国アイルランド、英国、フランス、米国、香港、オーストラリア、ドバイと7カ国で走り、いずれも速い時計の良馬場を得意にしていたのが特徴だ。18年からクールモアスタッドで種牡馬となり、欧米では現3歳の初年度産駒、現2歳の2年目産駒からともに重賞ウイナーが誕生している。

 エスティファームの関係者は「ハイランドリール自身の現役時代は欧州だけでなく、海外での成績が目立った馬でした。祖母はオーストラリアのオークス馬で、母はデインヒル産駒。ハイランドリールの産駒のレースぶりを見ていても、良馬場のスピード勝負が得意ですし、産駒は欧米でも結果を出していますが、日本の方が合う可能性を感じています。管理していたエイダン・オブライエン調教師やライアン・ムーア騎手、同じく主戦を務めたシェーミー・ヘファーナン騎手も『日本の方がチャンスがある』と後押ししてくれました。ジョン・マグナー氏(クールモアの代表の1人)からは『クールモアの最高傑作の1頭で、(先日この世を去った)ロックオブジブラルタル同様に、絶対に売るつもりはなかったが、馬のために日本でもっといいチャンスを与えてあげたい。余生を含めて最後まで大事にしてもらえる約束と、近況を時折教えてもらえるなら』という温かい言葉をいただきました。日本の生産者の皆さまには広く配合をお願いしたいと思っています」と期待を語っている。

出典:日刊スポーツ