ニュージーランドのテラパ競馬場で3歳牝馬によるG2フィリーズクラシック（芝2000m）が現地11日に行われ、1番人気のプロウェスが逃げ粘る浅野一哉騎乗のサクラガール（3番人気）に5馬身差をつけて単勝1.2倍の圧倒的人気に応えた。

　レースはサクラガールが外のプロウェスを制してハナを切り、向正面に入ると4番人気コンテイジャスが3番手から2番手に上がる。両馬を前方に見るプロウェスは最終コーナーから進出すると残り200mで抜け出し、鞍上が後ろを振り返る余裕でゴールを駆け抜けた。

　プロワジール産駒のプロウェスは昨年11月のニュージーランド2000ギニーで牡馬に挑み3着に敗れるも、続く1月1日のG2オークランドギニーと前走のカラカミリオン3歳クラシックでは牡馬を相手に連勝。今回で2度目の重賞制覇を飾り、通算成績を7戦5勝（3着2回）とした。

　NZ競馬公式サイトの『loveracing.nz』によると、今後のプロウェスはニュージーランドダービーとニュージーランドオークス、さらに1600mのレヴィンクラシックに登録があるが、同馬を共同管理するR.ウェルウッド調教師は騎手と相談と断りつつ「彼女を1マイル半（2400m）で見るならダービーが明確な選択肢だ」とコメントしている。