新型コロナウイルスのプロトコル違反とアルコール検査失格により、2021年12月から14カ月のライセンス停止処分を受けていたO.マーフィー騎手が、処分の明けた現地16日の英チェルムスフォード開催でさっそく実戦に復帰。いきなりの勝利で再始動した。

　第2レースのハンデ戦（オールウェザー6ハロン）で1番人気のジュピターエクスプレスに騎乗したマーフィー騎手は、直線の追いくらべから1/2馬身抜け出して復帰後の初レースを快勝。英国リーディング3回の実力が健在であることをアピールした。

　同日付けの英競馬メディア『racingpost.com』はレース後のコメントを紹介。マーフィー騎手は「ファンタスティックだよ。長かったけど、競馬場に戻って勝てた」「体は仕上がっているし、検量室でからかわれたけど本当に楽しかった」と復帰を喜んだ。

　そして「本当に愚かだったし、無かったことにしたい沢山の間違いを犯した。そうしたことを見つめ直し、気持ちを入れ替える時間を与えてもらったから、来年は、そしてこの先は何年も、自分が望むような人物になることを証明できれば」と誓いを立てている。