現地26日、香港シャティン競馬場でG1香港ゴールドカップ（芝2000m）が行われ、最強馬ゴールデンシックスティが中距離の舞台でもロマンチックウォリアーを下した。

　レースはマネーキャッチャーが逃げ、ロマンチックウォリアーは2番手から。ゴールデンシックスティは5番手でこれを追走する。

　第4コーナーでは道中でいったんは4番手まで下げていたロマンチックウォリアーが早めに進出して逃げ馬に並びかけ、残り200メートル付近で先頭に。そこへじりじりと差を詰めていたゴールデンシックスティが襲い掛かり、ゴール前できっちり差し切った。

　ロマンチックウォリアーはアタマ差の2着。マネーキャッチャーが1馬身半差の3着に粘り込んだ。

　ゴールデンシックスティはこれで通算28戦24勝。昨年末のG1香港マイルではカリフォルニアスパングルの2着に屈したが、1月末のG1香港スチュワーズカップではロマンチックウォリアーを含めた3強対決で見事に勝利。今回は昨年のこのレース以来の2000メートル戦だったが、この距離を得意とするロマンチックウォリアーを返り討ちにした。

　この勝利でゴールデンシックスティは1994年のリヴァーヴァードン以来となる香港三冠達成に王手。残るは5月28日のG1チャンピオンズ＆チャターカップ（芝2400m）で、香港ジョッキークラブの公式サイトによると、K.ルイ調教師はまだ先は長いとしつつ「選択肢のひとつ」としている。

　また同馬には6月4日のG1安田記念に遠征するプランも浮上しており、ルイ師は「（4月30日のG1）チャンピオンズマイルや日本遠征のために、けがのないようベストを尽くすだけ」と話していた。