現地25日、豪ローズヒルガーデンズ競馬場でG1タンクレッドステークス（芝2400m）が行われ、R.キング騎乗の伏兵アラパホが実績上位の強豪たちを下す金星を挙げた。

　やや縦長となった馬群でアラパホは5番手から。1番人気のモンテフィリアら有力馬は後方で機をうかがう展開となり、残り100メートルを切って先頭に立ったアラパホがモンテフィリアの猛追を0.32馬身差で振り切った。

　2019年のG1メルボルンカップ勝ち馬ヴァウアンドディクレアは4着。昨年のメルボルンカップを制したゴールドトリップは7着だった。

　アラパホはフランス生まれのロペデヴェガ産駒で6歳せん馬。20年のG1仏2000ギニー6着などの後にオーストラリアへ移籍し、昨年8月のG3プレミアズカップで重賞初制覇。これまでG1では昨年11月のメルボルンカップ11着、前走のチッピングノートンステークス7着など完敗続きだったが、今回は待望のG1初制覇を果たした。