現地8日、米アケダクト競馬場で12頭により争われたG2ウッドメモリアルステークス（3歳、ダート9ハロン）は、直前半ばから抜け出した3頭がゴールまで激しい接戦を演じ、単勝60.25倍の10番人気ロードマイルズが人気の2頭を抑え込んで波乱を呼んだ。

　2番人気のドリームライクが3番手で向正面の半マイル地点を通過し、これを直後で見ながらロードマイルズと1番人気のヒットショーが並ぶように追走。先頭に並んで直線に入ったドリームライクをロードマイルズとヒットショーが併せ馬の態勢で追撃すると、最後の1ハロンから3頭による叩き合いとなって外のロードマイルズに軍配が上がった。

　中のヒットショーがハナ差の2着、内のドリームライクはさらにアタマ差の3着で決着。そこから5馬身1/4差と離された4着に前走でG3ウィザーズステークス2着の4番人気アークティックアロガンスが入線した。

　S.ジョセフJr.調教師が管理するカーリン産駒のロードマイルズは昨年11月にガルフストリームパーク競馬場のダート6ハロンでデビュー勝ち。その後は3戦目のG3ホーリーブルステークス（6着）、続く前走のG3タンパベイダービー（5着）など3連敗し、デビュー戦以来の白星で重賞初制覇を飾った。

　近年のウッドメモリアルS優勝馬はケンタッキーダービーで勝てない傾向にあるものの、昨年のモードニゴールはKYダービー5着からベルモントステークスを制覇。2019年のタシトゥスもKYダービー3着からベルモントSで2着など、地元のニューヨークで争われる三冠最終戦での活躍が目立っている。