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英G3グリーナムSは大本命が落馬、勝ったアイザックシェルビーは仏2000ギニーへ

2023年04月23日 10:11

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 英ニューベリー競馬場で現地22日に行われた2000ギニー前哨戦のG3グリーナムステークス(3歳牡・せん馬、芝7ハロン)は、単勝2.25倍の1番人気に推されたG1デューハーストステークスの覇者シャルディーンがスタート直後に競走を中止。4番人気のアイザックシェルビーがカラ馬となったシャルディーンを巧みに利用して勝利を収めた。

 伸び上がるようにしてゲートを出たシャルディーンのL.デットーリ騎手が体勢を崩して落馬する波乱の幕開けとなったレースは、そのまま馬場の中央から先頭に出たシャルディーンの背後にアイザックシェルビーがつけて実質的に逃げる形。残り3ハロンから外ラチ方向へ行ったシャルディーンに対し、アイザックシェルビーのS.レヴィー騎手は遅れて馬体を併せにいき、勝負根性を引き出しながら押し切った。

 3馬身差の2着にチャリン(5番人気タイ)、さらに5馬身1/2差の3着には3番人気のセオリーオブエブリシングが続いた。

 ナイトオブサンダー産駒のアイザックシェルビーは昨年7月のG2スーパーレイティブステークス以来となる2度目の重賞制覇。その次戦ではデューハーストSで最下位の7着に沈んでいた。

 なお、英競馬メディア『At The Races』によると、アイザックシェルビーのB.ミーハン調教師は「デューハーストでは物事が悪い方へ行った。彼は戻ってきたら跛行していたが幸いにも深刻な物ではなかった」と大敗を振り返り、次戦は予定通り仏2000ギニーへ向かうと明言した。

 また、シャルディーンのA.ボールディング調教師は「不運な出来事の一つってことだろ? これがトライアルだったのは幸いだし、馬もフランキー(デットーリ騎手)も無事なようだ。ツキがなかっただけさ」とアクシデントにも冷静。「英2000ギニーを大目標としてきたし、向かうべき行き先だ」とコメントしている。