＜ケンタッキーダービー＞◇6日（日本時間7日）◇米チャーチルダウンズ競馬場◇G1◇ダート2000メートル◇3歳◇出走18頭◇1着賞金186万ドル（約2億5110万円）

　地方・大井から挑戦したマンダリンヒーロー（牡、藤田輝）は12着に終わった。北米で活躍する日本人の木村和士騎手を背に好スタートを切り、道中は控えて中団の後ろ。直線では伸びを欠いた。

　06年シンガポール航空国際Cのコスモバルク以来、地方馬2頭目の海外G1制覇には届かなかったが、地方馬として初めて米国に遠征。4月のサンタアニタダービーでは鼻差2着に惜敗した。ケンタッキーダービーは補欠2番手だったが、出走取り消しの馬が出て、繰り上がりで出走がかなった。敗れはしたが、米クラシックへ歴史的な挑戦になった。

　木村和士騎手は「馬も人もすごくいい経験になりました。こうして挑戦できて、誇りに思います」と前を向いた。

　藤田輝信師は「サンタアニタでいい結果出したので期待していたんですけど、残念でした」と無念の表情を浮かべながらも「こんな舞台ですべてをこなしてくれて、すごい馬だと感謝しています」とマンダリンヒーローをたたえた。

◆マンダリンヒーロー▽父　シャンハイボビー▽母　ナムラナデシコ（フジキセキ）▽牡3▽馬主　新井浩明▽調教師　藤田輝信（大井）▽生産者　平野牧場（北海道新ひだか町）▽戦績　7戦4勝（うち海外2戦0勝）▽馬名の由来　中国語の官話＋英雄。父名より連想

出典：日刊スポーツ