現地13日、英ニューマーケット競馬場でG2プリンセスオブウェールズステークス（芝12ハロン）が行われ、圧倒的な1番人気に推されていた2年前の英ダービー馬アダイヤーがまさかの完敗を喫した。

　同厩・同馬主の僚馬グローバルストームの作る流れに2番手で乗ったアダイヤーは残り2ハロンで満を持して先頭に。ところが3番手から伸びてきたイスラーにあっさりかわされると、そこからは差を広げられる一方。最後は4馬身半差の2着でのゴールとなった。

　英競馬メディア『At The Races』によると、C.アップルビー調教師は想定外の結果に「明らかに決断を迫られていると思うが、知ってのとおり私は何事も急かすつもりはない」とコメント。そして「1週間か10日ほど様子を見て、どうなるかを見極める」「だがこんなパフォーマンスではキングジョージのようなビッグレースには行けない」と語った。

　勝ったイスラーはJ＆T.ゴスデン厩舎が管理するムハーラー産駒の4歳馬。重賞は今回が初勝利ながら、ここ2戦はハスコイ、クイックソーンら中長距離の強豪相手に僅差の2着と善戦していた。