現地29日、米サラトガ競馬場で行われたG2ジムダンディステークス（3歳、ダート9ハロン）は、1番人気の2歳王者フォルテが逃げ粘る2番人気サウジクラウンをゴール寸前で差し切り、ハナ差で勝利を手にした。

　レースは出走5頭が4馬身圏内に固まり、フォルテはサウジクラウンの背後で3番手をキープ。道中の手応えは良かったものの、4番人気のエンジェルオブエンパイアが外の2番手からフタをする格好で直線に入った。

　フォルテはエンジェルオブエンパイアを張り出すように進路をこじ開けるも、直前のサウジクラウンが外へもたれてきたため追撃に苦心。しかし、しぶとくサウジクラウンを追い詰めるとゴールで首の上げ下げに競り勝った。さらに1/2馬身差でエンジェルオブエンパイアが3着に続いた。

　フォルテは2歳王者として迎えた今季、フロリダダービーを制すなどケンタッキーダービーで本命視されるも脚を打撲して直前に回避。ベルモントステークスには間に合ったものの、2着に敗れて三冠戦のタイトルには縁がなかった。重賞はフロリダダービー以来の6勝目としている。

　米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、フォルテは次戦で“真夏のダービー”ことG1トラヴァーズステークスに臨む予定。