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障害G1から平地G1へ、ヴォーバン陣営がメルボルンC遠征を表明

2023年08月09日 12:39

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 愛G3バリーローンステークスを制したヴォーバン陣営が、レース後に豪G1メルボルンカップ遠征を視野に入れていることを明かした。英競馬メディア『attheraces.com』などが報じている。

 ヴォーバンは3歳4月のデビューから7月まで平地で2勝(4戦)後、その年末から障害レースに転身。4歳の昨年はチェルトナム開催などでG1レースを3勝したが、5歳の今春は障害G1で3戦未勝利に終わった。それから2カ月の間隔を空けてロイヤルアスコット開催のハンデ戦(コッパーホースハンデキャップ)で平地戦に復帰すると7馬身1/2差で圧勝し、バリーローンSへの連勝につなげた。

「チェックボックスを埋めたね。そのためにここに来たんだ。メルボルンCの資格をクリアするには3着以上が必要だった」とコメントしたのは同馬を管理するW.マリンズ調教師のD.ケイシー助手。平地で実績不足のヴォーバンが、メルボルンCの参戦資格を公式に得るためには、重賞での上位3着以内ないしリステッドでの勝利を必要としていた。

「彼にはまだまだ成長の余地がある。アスコットの後に彼を少し休ませて、ここへ向けて再始動したんだ」「今日は全てが上手くいった。馬場が少し緩くて頭数も多くなかったのが向いたね」と最良の結果を喜んだ。

 今後のヴォーバンはロンズデールカップと愛セントレジャートライアルステークス、愛セントレジャーに登録があるが、いずれかを使うかオーストラリアへ直行するかはマリンズ師の判断になるという。

 また、障害戦線に戻る可能性についてケイシー助手は「もちろん、そうだろうね。そうだと思うけど、これからどうなるかによるかな」「メルボルンに行けば11月中旬まで帰国しないし、何はともあれ(障害シーズンが本格化する)クリスマスに走ることはないだろう」と話すに留めている。

 なお、大手ブックメーカーの『コーラル』はメルボルンCにおけるヴォーバンの前売りオッズを6倍台から6倍の1番人気に設定。同じく『パディパワー』は7倍をつけている。