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パイルドライヴァー、古傷の故障再発で無念の引退

2023年09月06日 14:30

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 昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを制すなど、日本調教馬との対戦経験も豊富なパイルドライヴァーの引退が決定。同馬を共同管理するW.ミューア調教師により現地5日に発表され、英競馬メディア『racingpost.com』などが報じた。

 パイルドライヴァーは目標とする凱旋門賞に向け、9日のG3セプテンバーステークスに出走を予定していた。ミューア師は5日に受けた『racingpost.com』の取材に対して「金曜日(1日)の調教が素晴らしく、月曜(4日)にはキャンターをしたが、金曜日に(調教から)戻った後に、以前に故障した提靱帯と同じ箇所を少し痛がっていた」と説明。

「彼は(金曜日の)午後も翌日も元気だったし、月曜日には獣医に見てもらったから信じられないよ。我々はきちんとゲームしなければならないから、気になることがあれば何もしないことが大事だと思う」「彼は跛行していないし、月曜日にはキャンターをしたが、我々はミーティングして決断した。この馬は我々に尽くしてくれたし、事態を悪化させる状況に置きたくはない」と、大事を取っての判断だったことを打ち明けている。

 ミューア師は「彼の素晴らしい実績を持ってすれば現役を続けさせられたかもしれないが、私の直感が彼を引退させるように言っている。どんな馬にも正しいことをしているが、パイルドライヴァーは私のキャリアを通じてとてもスペシャルだった」「我々はこれからまた新たな馬を見つけ、彼に種牡馬の仕事を見つけなければならない。前向きに進むということさ」と話している。