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シティーオブトロイが英2歳G1デューハーストSを圧勝、オブライエン師「限界が分からない」

2023年10月15日 11:33

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 英クラシック戦線の登竜門、2歳G1デューハーストステークス(セン馬不可、芝7ハロン)が現地14日にニューマーケット競馬場で行われ、単勝1.53倍の圧倒的人気を集めたシティーオブトロイが抜群の発馬で他の7頭を率いると、残り3ハロンから徐々に加速して最後は3馬身1/2差を開き圧勝した。

 シティーオブトロイはゲートが開くなり1馬身のリードを奪い、競り掛けられることもなく軽快に先頭をキープ。残り3ハロンを切ってR.ムーア騎手に軽く促されると徐々に加速し、最後の1ハロン付近でステッキを受けて一気にリードを開いた。

 シティーオブトロイを背後でマークした3番人気アルヤナービが2着、同じく道中並走の5番人気エベンシャダッドがさらに1馬身差の3着に続き、2番人気のイベリアンはもう1列後ろから伸び切れず6着に終わった。

 A.オブライエン調教師が管理するジャスティファイ産駒のシティーオブトロイは、7月のG2スーパーレイティブステークスに続く重賞2勝目でG1初制覇。これでデビューから無傷の3連勝とした。

 シティーオブトロイは出馬投票を済ませていた9月10日のG1ヴィンセントオブライエンナショナルステークスを馬場悪化により発走直前に回避。このデューハーストSも重馬場(Soft)だったが、英競馬メディア『racingtv.com』などが報じたレース後のコメントで、オブライエン師は「彼の身のこなしを見たかい? 彼はあのような馬場が本当に嫌いでトラクターのタイヤがついている訳でもないけど、ジェットエンジンが動力なのさ」と適性を超越する能力の持ち主と感嘆。

 そして「限界がどこにあるのか分からない馬など1頭も管理したことがない。我々は管理馬たちを限界まで追い込むものだが、彼の限界は見つけられないかもしれない。こんな馬は初めてだよ」「彼は我々が管理してきた中でベストの2歳馬だね。間違いない。彼はジャスティファイ産駒で、彼らは進み続けるんだ。それがジャスティファイの特性さ」とシティーオブトロイに最大限の評価を与えた。

 なお、この圧勝劇を受けて大手ブックメーカーの『コーラル』は英2000ギニーにおけるシティーオブトロイの前売りオッズを上限のイーブン、英ダービーでは3.5倍に評価。『パディパワー』は2000ギニーで2.25倍、ダービーで3.25倍に設定している。