G1英チャンピオンズスプリントS、伏兵アートパワーが1番人気キンロスを差し返す
2023年10月22日 13:42
G1英チャンピオンズスプリントステークス(3歳以上、芝6ハロン)が現地21日にアスコット競馬場で行われ、13番人気の伏兵アートパワーが好スタートから単騎で飛ばすと、連覇を狙う1番人気キンロスとの攻防をクビ差で制し波乱を呼んだ。
最内枠から抜群のスタートを切ったアートパワーは集団から離れて馬場の三分所を逃げる形。中間点を過ぎて集団が接近し、その中から抜け出したキンロスが残り1ハロンで捕らえたが、最後の100ヤードからアートパワーが差し返した。1列後ろからキンロスを追撃したスパイキャッチャー(4番人気タイ)がさらに2馬身差の3着争いを制している。
アートパワーはT.イースタビー調教師が管理するダークエンジェル産駒の6歳セン馬でG1初制覇。これまで7月のG2サファイアステークスを含む重賞5勝のうち4勝をカラ競馬場で挙げ、2021年以降の白星もカラ競馬場のみと偏りが見られたが、英チャンピオンズスプリントSでは2020年と2021年に4着、2021年のダイアモンドジュビリーステークスでも3着と、アスコット競馬場の芝6ハロンにも相性の良さを見せていた。
なお、英競馬メディア『attheraces.com』によると、イースタビー師はアートパワーの今後について未定としつつ、香港遠征の可能性があることを示唆。また、キンロスのR.ベケット調教師は米ブリーダーズカップ開催と香港に関して話し合うとコメントしている。