21年の英ダービーを制したフランケル産駒のアダイヤー（牡5）が、24年から日本のダーレー・ジャパンスタリオン（北海道日高町）で種牡馬入りすることが2日までに決まった。ダーレー・ジャパンがホームページで発表した。

　アダイヤーはデビュー5戦目で挑んだ英ダービーで2着に4馬身半をつけ快勝。続くキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSでは仏ダービー馬ミシュリフとの競り合いを制し、ガリレオ以来となる同一年での英ダービー、キングジョージ6世＆クイーンエリザベスS制覇を成し遂げた。トルカータータッソが勝った同年の凱旋門賞では4着となった。今年7月のG2・プリンセスオブウェールズS2着後に引退が発表されていた。通算13戦5勝。

　また凱旋門賞馬シーザスターズを父に持ち、今年のキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSを制したフクム（牡6）も同牧場で種牡馬入りすることが発表された。

　ハリー・スウィーニィ代表取締役は「欧州を代表する種牡馬フランケルが送る英ダービー勝ち馬アダイヤー、そしてシーザスターズが送るキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSの覇者フクムを同時に導入できることを大変うれしく思います。この優秀な血脈が日本に調和し成功を遂げるのはもちろんのこと、ひいてはその産駒たちが欧州をはじめ、世界へと羽ばたいてくれるものと期待しています」とコメントした。

出典：日刊スポーツ