オーストラリアの高額マイルレースとして知られるオールスターマイルが、2024年からファン投票による出走馬選出を廃止することが分かった。豪競馬メディア『racing.com』が報じている。

　オールスターマイルは出走馬の大半が人気投票で決められ、主催者選出のワイルドカードや優先出走権が付与されたレースの勝ち馬の出走枠は少なかった。また最終的な出走馬を調教師が決めるのが遅くなることで不出走馬への数千票が無駄になるケースも多かった。

　こうした状況を受け、主催者のレーシングヴィクトリア（RV）は人気投票の廃止を決定。有力馬の出走を促すため優先出走権を付与するレースを3つ追加して7つとし、ワイルドカード枠を最大9頭まで拡大した。

　なおRVはすでに次回のオールスターマイルの賞金総額がこれまでの500万豪ドル（約4億8000万円）から400万豪ドル（約3億9000万円）に減額されることも発表している。