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KYダービー出走不可のムース、処分差し止め請求は裁判所から却下

2024年04月19日 12:32

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 3月末の米G1アーカンソーダービーを制したものの、預託先のB.バファート厩舎に対する処分のためG1ケンタッキーダービーに出走不可とされたムースのオーナーが処分差し止めを求めた裁判で、ケンタッキー州ジェファーソン郡巡回裁判所はこの請求を却下した。米競馬メディア『Daily Racing Form』が報じている。

 ムースはゼダンレーシングが所有し、バファート厩舎が管理するグッドマジック産駒。ここまでアーカンソーダービーを含むG1での2勝など通算6戦4勝の活躍を見せているが、バファート調教師が薬物違反による処分でKYダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬場での出走が認められていないため、出走馬選定シリーズ「Road to the Kentucky Derby」でポイント付与対象外とされていた。

 ゼダンレーシングは今月3日に訴訟を起こし、チャーチルダウンズ社(CDI)の処分延長(当初は2021年から2年間だった)は「法的にも事実としても根拠がない」と主張。CDIのB.カルスタンジェン最高経営責任者(CEO)による「個人的な敵意」によるものだと訴えていた。

 しかし判決では、チャーチルダウンズでのレースの公正に対する市民の信頼はビジネスに不可欠であり、さらに処分の一時差し止めが認められればその影響で出走できなくなる馬、何も悪いことをせず規則に従ってきた陣営に不公平となるとも言及した。

 なおゼダンレーシングは同州控訴裁判所に上訴する意向を示している。