日本との連携が海外馬券発売の礎に…香港ジョッキークラブCEOブレスゲス氏に旭日中綬章
2024年04月29日 15:01
JRAは29日、春の外国人叙勲で、国際競馬統括機関連盟会長、アジア競馬連盟会長を務め、香港ジョッキークラブCEOのウインフリート・エンゲルブレヒト=ブレスゲス氏(69)に旭日中綬章が授与されることを発表した。功労概要は「日本競馬の国際的発展および軽種馬生産を通じた日本の畜産振興に寄与」となっている。
ドイツ出身のブレスゲス氏は香港ジョッキークラブの役員となった当初から日本の競馬とも連携を図るとともに、98年にはJRAとの間で双方のレース映像を直接配信するスキームを構築。この枠組みが15年の競馬法改正で実現した「海外競馬の勝馬投票券発売」を円滑に運用するうえでの礎となっている、とJRAはその功績を紹介している。
また、同氏は香港ジョッキークラブが実施する国際競走を世界の一流競走に発展させながら、これまでに数多くの日本馬を招待。JRAは「それら一流競走に出走し、活躍した日本馬は競走馬としてだけでなく、繁殖馬としての国際的価値を高めることとなり、我が国の軽種馬生産を通じた畜産振興に貢献しています。同氏は国際競馬統括機関連盟(IFHA)およびアジア競馬連盟(ARF)の会長として、副会長国である日本とともに国際的な連携、協調関係の下、競馬の振興と発展のために尽力しています」とたたえている。
外国人競馬関係者に対して日本政府から叙勲が行われるのは、10年におけるルイ・ロマネ氏(当時、IFHA会長)に続き、14年ぶり2人目となる。