現地16日、英ダービーの重要な前哨戦とされるG2ダンテステークス（3歳、芝10.5ハロン）がヨーク競馬場で行われ、T.マーカンド騎乗のエコノミクスが6馬身差で圧勝した。

　7頭立てのレースで最後方に控えたエコノミクスは直線で馬群の大外から抜群の手応えで上がっていき、ライバルたちの仕掛けを待って最後にスパート。あっという間に独走状態になり、2番手に上がってきた1番人気のエインシャントウィズダム以下を寄せ付けなかった。

　W.ハガス厩舎のエコノミクスはナイトオブサンダー産駒。2歳時は1戦して未勝利だったが今年4月の復帰戦で初勝利を挙げると、さらに距離が伸びたここで非凡な力を示した。

　なおエコノミクスは英ダービーに登録がなく、英競馬メディア『At The Races』によるとハガス調教師は以前に追加登録に否定的な意向を示していた。ハガス師は今回の勝利を受け、「ダービーに登録しなかった理由は、この段階では彼にとって適切なレースではないと判断したから。彼はとても大柄で未熟な馬。私はこの判断を貫く」としつつ、英ダービー出走はオーナーの判断次第になると続けている。