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伏兵オーディエンスが英G1ロッキンジSを逃げ切り、人気の僚馬インスパイラルは伸びず

2024年05月19日 09:40

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 英G1ロッキンジステークス(4歳以上、芝8ハロン)が現地18日にニューベリー競馬場の直線コースで行われ、好スタートから積極的に飛ばしたオーディエンス(6番人気タイ)が、そのまま後続を寄せつけず2着の3番人気チャリンに1馬身3/4差をつけて逃げ切った。

 レースは馬場の中央から外ラチ側に10頭が固まり、5番枠のオーディエンスは馬場の中央付近をほぼ直進。馬群から距離を置くようにして軽快に飛ばす。外ラチ方向では2番人気のビッグロックらが先行し、1番人気のインスパイラルも1番枠から回り込んで追走した。

 残り3ハロン付近で各馬が追撃態勢に入るも、オーディエンスは鞍上が持ったままの手応えで2馬身から3馬身のリード。2ハロンを切ってようやく追い出され、馬群の2列目から1頭だけ食い下がるチャリンを振り切った。

 6馬身1/2差の3着に道中7、8番手を進んだウィッチハンター(6番人気タイ)が続き、インスパイラルは後方2番手からさらに4馬身1/2差の4着まで。ビッグロックは残り2ハロン標識を待たず馬群に飲み込まれて6着に終わった。

 オーディエンスはイフラージ(父ザフォニック)産駒の5歳セン馬で、インスパイラルと同じくJ&T.ゴスデン調教師が管理するチェヴァリーパークスタッドの自家生産馬。今回は昨年7月にG3クライテリオンステークスで重賞初制覇を飾って以来の白星となった。

 英競馬メディア『attheraces.com』などによると、ジョン・ゴスデン師は敗れたインスパイラルについて「彼女は年齢を重ねてより賢くなり、私が指示することもなくなっているから、彼女は彼女の気の向くように黙々と過ごしている。アスコットに向けてこのレースが必要だったし、彼女の走りは良かったよ」と前向きに評価した。

 なお、ゴスデン師はオーディエンスともども次戦をロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークスとしたものの、インスパイラルにはプリンスオブウェールズステークスの選択肢もあることを示唆。昨年のブリーダーズカップフィリー&メアターフ後に「フランキー(デットーリ騎手)が我々は彼女の距離をずっと誤っていたと思うと言ったんだ。だから選択肢を残して来週まで様子を見るよ」と話し、チェヴァリーパークスタッドのマネージングディレクターも同様の見解を示している。