豪イーグルファーム競馬場で現地1日に行われたG1キングスフォードスミスカップ（3歳以上、芝1300m）は、最内枠のアイウィッシュアイウィン（1番人気タイ）が中団追走から最終コーナーで馬群の外に持ち出され、直前から先に抜け出した4番人気ベラニポティナとの競り合いを0.4馬身差で制した。

　1番枠から五分の発馬を決めたアイウィッシュアイウィンは、隣の2番枠から先行するベラニポティナに続いて中団につけると、最終コーナーでバラける馬群の外に持ち出されて直線の中央からスパート。馬場の三分所から伸びるベラニポティナに襲い掛かってねじ伏せた。

　後方から勝ち馬に続いて伸びた5番人気のインシークレットがさらに2.09馬身差の3着争いを制し、もう1頭の1番人気で連覇を狙ったシンクアバウトイットは5着に敗れた。

　アイウィッシュアイウィンはP.ムーディー＆K.コールマン調教師が管理するサヴァビール（父ザビール）産駒の5歳セン馬で、昨年4月のTJスミスステークスに続く2度目のG1制覇。今季は9月のメムジーステークス（3着）で始動するも、ジ・エベレストや前走のドゥームベン10000での2着、TJスミスSも3着で連覇を逃すなど、G1級のレースばかり4戦して一歩及ばない結果が続いていた。