ビッグロックとブルーローズセン、スミヨン騎手を鞍上にロイヤルアスコット開催へ
2024年06月12日 11:39
フランスのM.グアルニエリ調教師が、ロイヤルアスコット開催に向けてビッグロックとブルーローズセンの鞍上をC.スミヨン騎手に交替すると発表。『PA news agency』の情報を欧州の各競馬メディアが報じた。
両馬はともに昨年までC.ヘッド調教師が管理し、A.ルメートル騎手を主戦に活躍。ビッグロックは英チャンピオンズデーのクイーンエリザベス2世ステークスでG1初制覇を飾る一方、ブルーローズセンは仏1000ギニーとオークスでの二冠をはじめ、2歳時と合わせてG1レースを4勝した。
しかし、今年からイタリア出身のグアルニエリ師の下へ転厩し、ビッグロックは今季初戦のロッキンジステークスで6着に完敗。ロイヤルアスコット開催ではクイーンアンステークスでの巻き返しを狙う。また、ブルーローズセンも初戦のイスパーン賞でマルキーズドゥセヴィニエから2馬身少々(5着)に敗れ、プリンスオブウェールズステークスに向かう。
グアルニエリ師は鞍上交替について「クリストフ(スミヨン騎手)はワールドクラスだ。私とオーナーたちで乗り替わりを決めた。彼をチャンピオンだと思っているし、それだけさ」「彼はあらゆるトラックを知っており、アスコットもよく知っている。至る所でG1を勝ってきたから最良の選択だと考えている」と、スミヨン騎手の経験と実績が判断材料になったことを明かしている。
ビッグロックの前走については「主な問題はスタートだ。ニューベリー(競馬場)の馬場も彼の好みではなかったが、鼻が地面に着くほどではレースが複雑になる」とゲートで躓いたことを敗因に挙げた。そして、クイーンアンSに向けて「彼にアスコットが合うことは分かっているが、あの日は馬場が非常に重かった」と、同舞台で圧勝したクイーンエリザベス2世Sと同様、雨の助けがあることを願っている。
また、ブルーローズセンは長期の休養明けで牡馬相手にG1で小差の結果だったイスパーン賞の内容を評価。プリンスオブウェールズSでの距離延長も歓迎とコメントした。