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​サクソンウォリアー産駒ボルナは独ダービー制覇ならず、神騎乗のパラディウムに屈す

2024年07月08日 11:55

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 現地7日、独ハンブルク競馬場でG1独ダービー(3歳牡馬・牝馬、芝2400m)が行われ、サクソンウォリアー産駒の伊ダービー馬ボルナはクビ差の2着に敗れた。

 好スタートを切ったボルナはハナを奪ってレースをけん引。隊列に大きな変化なく直線に入ると、2番手のアレノと3番手のアウグストゥスが内ラチ沿いで粘るボルナを追ったのに対し、4番手だったパラディウムは距離ロスを承知で外ラチ沿いまで膨れて進路を定める。

 内の争いを制してそのままボルナが押し切るかと思われたゴール前で大外のパラディウムの末脚が間に合い、クビ差で差し切ったところがゴールだった。さらにアタマ差の3着にアウグストゥス、1番人気のヴィンタートラウムは中段待機から勝負に加われず6着に終わった。

 勝ったパラディウムはH.グレーヴェ厩舎のグレンイーグルス産駒。前走のG2シュパルカッセケルンボンウニオンレネンは4着だったが、T.ハマーハンセン騎手の思い切った好騎乗が奏功してクラシックウィナーの栄誉を手にした。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると殊勲のハンセン騎手は「言葉が出ない。一生の夢、最高の瞬間だ。両親も来ていたんだ」と感極まった様子だった。