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2歳王者フィアースネスがシエラレオーネを撃破、米G2ジムダンディSで復活の狼煙

2024年07月28日 14:36

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 米サラトガ競馬場でG2ジムダンディステークス(3歳、ダート9ハロン)が6頭により争われ、2番人気のフィアースネスが好発から2番手につけて早め先頭の形を作ると、最後方から追い上げる1番人気シエラレオーネを振り切った。

 大外からゲートを決めたフィアースネスは逃げ馬の外2番手を確保。揉まれない位置で流れに乗ると、向正面の終わりからピッチを上げて最終コーナーでは先頭を奪う。直線では馬場の三分所から四分所を伸び、最後は内ラチ沿いから追撃するシエラレオーネに寄せて振り切った。

 シエラレオーネは勝ち馬が動いた第3コーナー付近で最大10馬身ほどをつけられ、直線には馬群を縫うようにして入って追い上げるも1馬身及ばなかった。さらに5馬身3/4差の3着に4番人気のバッテンダウンが道中3番手から流れ込み、プリークネスステークスの覇者で3番人気のシーズザグレイは4番手のまま見せ場なく4着に敗れた。

 T.プレッチャー調教師が管理するシティオブライト(父クオリティロード)産駒のフィアースネスは、13馬身半差で圧勝した3月のG1フロリダダービー以来となる白星で3度目の重賞制覇。1番人気に推された次戦のケンタッキーダービーでは15着に大敗し、今月20日のG1ハスケルステークスも同馬主のマインドフレームと使い分けるためにスクラッチして今回に控えていた。

 ニューヨーク競馬協会(NYRA)の公式サイトは上位2頭の陣営によるコメントを紹介。プレッチャー師は戦前に描いた戦略通りの勝利を喜び、今後のフィアースネスについて「我々はレース間隔を空けた方が良さそうだと話し合っており、何かすぐに決めるつもりはない」と保留。また、シエラレオーネのC.ブラウン調教師は、順調であれば次戦でトラヴァーズステークスに使う意向を明かしている。