ラザットが無敗でモーリスドゲスト賞制覇、目標はオオバンブルマイが制した高賞金レース
2024年08月05日 12:55
現地4日、仏ドーヴィル競馬場でG1モーリスドゲスト賞(芝1300m)が行われ、2番人気のラザットが3馬身差の快勝を見せた。
レースはマチルダピコットが逃げ、ラザットは2番手を確保。やや遅れて1番人気に推されていたミルストリームも好位に付ける。残り400メートル付近で各馬が追い出すと、ラザットが早くも先頭へ。対照的にミルストリームは伸びを欠き、そのままラザットが押し切った。
2着は伏兵エクストラで、さらに3/4馬身差の3着はボーバティエ。英G1ジュライカップからの連勝を狙ったミルストリームは5着までだった。
J.レニエ厩舎のラザットはテリトリーズ産駒の3歳セン馬。今年1月にデビューすると無敗の快進撃を続けており、4月の仏G3ジェベル賞、6月の仏G3ポールドムーサック賞、そしてG1初制覇の今回と重賞3連勝を含む無傷の6連勝となった。
競馬メディア『Thoroughbred Daily News』によると、レニエ調教師は今後の予定として、昨年11月に日本馬のオオバンブルマイが制した賞金総額1000万豪ドル(約9億4000万円)のゴールデンイーグル(4歳、芝1500m)を挙げている。
北半球産馬は3歳秋の馬齢だが、南半球の豪州では4歳扱いになるため、同レースでは牡馬としては1kg軽い56.5kgの斤量で出走できる恩恵がある。レニエ師は「昨年は同条件で日本馬が優勝した。ニューマーケットで2週間、地元でさらに2週間の検疫が必要なので様子を見るが、彼のために設計されたようなレースだ」と豪遠征に意欲を見せている。