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オオバンブルマイが劇的勝利! 豪ゴールデンイーグル制して1着賞金約5億円ゲット

2023年11月05日 01:45

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 豪ローズヒルガーデンズ競馬場で現地4日に賞金総額1000万豪ドル(約9億7000万円)のゴールデンイーグル(4歳、芝1500m)が17頭により争われ、日本から初参戦したオオバンブルマイが中団追走からゴール前の混戦を断って優勝。1着賞金525万豪ドル(約5億円)獲得の快挙を成し遂げた。

 4番人気の評価を受けたオオバンブルマイは2番枠からまずまずの発馬。先頭から5馬身ほどの中団内ラチ沿いで前方に1番人気のアメリアズジュエルを見ながら追走し、直線では進路を探しながらの追撃となった。

 苦しい形のオオバンブルマイだったが、残り300m付近で前の2番人気ハワイファイブオーが外のゴチャつきに反応してふくらんだ一瞬を突いて内ラチ沿いからスパート。逃げ粘る9番人気ゴールデンマイル、その背後から伸びる6番人気ペリクレスを残り50mから相次いで捕らえ、ゴールでペリクレスに0.19馬身差をつけた。

 さらに0.61馬身差の3着にゴールデンマイルが粘り込み、ハワイファイブオーはオオバンブルマイから1.61馬身差の5着まで。アメリアズジュエルは残り300m付近で両脇から挟まれる不利が大きく11着に沈んだ。

 ディスクリートキャット産駒のオオバンブルマイは日本産で3歳秋の馬齢だが、南半球の豪州では4歳扱いになるため、牡馬としては1kg軽い56.5kgの斤量で出走できる恩恵があった。これで通算成績は6戦4勝。重賞は京王杯2歳ステークスとアーリントンカップで2勝しており、京王杯2歳Sは1年前の11月5日だった。

 JRAはレース後のリリースで関係者のコメントを紹介しており、吉村圭司調教師は「スタートはうまく出てくれました。道中の行きっぷりが悪かったというわけではないですが、少し位置取りも下がったところで、内側で包まれないかと若干不安に思いながら見ていました。しかし、最後の直線は前が開いて、コーナーをロスなくタイトに回ってきたことで脚が貯まっていた分、ゴール前きっちり交わしてくれました。オオバンブルマイ自身が一番頑張ってくれたので、感謝しかありません」と振り返っている。

 また、殊勲のJ.パー騎手は「先行するハワイファイブオーをマークして、馬群の中団を進むという作戦どおりのレースができました。 思いのほかスローペースだったので、最後は瞬発力勝負になるだろうなと思っていましたが、スローペースにうまく対応していて、手応えもすごく良かったので、直線突き抜けることができました。日本からオーストラリアに遠征して挑戦するということの大変さは理解していたので、日本馬、そして日本のために勝ちたいという気持ちが強く、それが優勝という形で結果を出せたことが何より一番嬉しいです」とコメントした。