サラトガダービー、カーソンズランが豪脚で後方一気
2024年08月13日 11:35
現地11日、悪天候で2度の順延を余儀なくされたG1サラトガダービー(3歳、芝9.5ハロン)が行われ、D.デービス騎乗のカーソンズランが後方待機からのごぼう抜きで勝利を収めた。
スタートで立ち遅れたカーソンズランは6頭立ての縦長の展開で最後方からに。第3コーナーで内を突いて5番手に上がると、第4コーナーでは外に進路を取る。前では圧倒的な1番人気に推されていたレジェンドオブタイムが抜け出して押し切るかに思われたが、カーソンズランがゴール前で並ぶ間もなく差し切って3/4馬身差をつけてゴールした。
C.クレメント厩舎のカーソンズランはキューピッド産駒。2歳時にカナダ遠征でG1サマーステークスを勝ったが、米G1ブリーダーズカップジュベナイルターフは9着と完敗。今年は4月末から始動し、前走のブラックタイプのステークスを勝って臨んだここで2度目のG1制覇を果たした。
この勝利でカーソンズランは10月の豪G1コックスプレートの優先出走権を獲得。米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、クレメント調教師はカーソンズランと3着馬デターミニスティックの両頭が今月31日に行われる賞金250万ドルのG3ナッシュビルダービーに向かう可能性を示しており、豪遠征には慎重な姿勢だったという。