香港の年度代表馬に輝いたロマンチックウォリアー（セン6、C・シャム）にダート挑戦プランが浮上してきた。香港の地元紙「サウスチャイナモーニングポスト」電子版が15日、同馬が来年2月のサウジC、4月初旬のドバイワールドCへの参戦を検討していると報じている。

　記事によると、同馬の陣営にはすでにサウジCとドバイワールドCの招待が届いており、1月にドバイで行われるG1アルマクトゥーム・チャレンジをステップにサウジC、その後、ドバイワールドCに向かうことが検討されているという。

　管理するシャム師は「まだ計画段階ですが、ドバイに行き、その後にサウジカップに挑戦し、ドバイに戻ってドバイワールドカップを走る可能性があります。オーナー（ピーター・ラウ氏）がサウジとドバイから（招待の）知らせを受けました。様子を見たいと思いますし、まだ何も決まっておらず、オープン（未定）です。（サウジCの）賞金は非常に魅力です」とコメントしている。

　同馬はアイルランド生まれのアクラメーション産駒で、ここまで通算20戦15勝。12月の香港カップを連覇中、4月のクイーンエリザベス2世Cを3連覇中で、地元香港の中距離では敵なしの状態。昨シーズンは10月にオーストラリアのコックスプレート、今年6月に東京の安田記念を制し、香港の年度代表馬に輝いている。

　記事では中東に遠征した場合、帰国後の検疫期間の影響で4月の香港チャンピオンズデーに出走できない恐れがあること、また、ロマンチックウォリアーがシーズン終盤に連覇がかかる日本の安田記念や宝塚記念への参戦も検討していること、今シーズンはまず11月のG2ジョッキークラブカップで始動し、12月の香港カップで3連覇を狙っていく予定であることが伝えられている。

出典：日刊スポーツ