【凱旋門賞を占う】前哨戦終了で混沌…シンエンペラー2番人気!武豊アルリファーも主役候補
2024年09月16日 14:05
14日にアイルランドのレパーズタウン競馬場で行われた愛チャンピオンS、英国のドンカスター競馬場で行われた英セントレジャー、そして、15日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われたフォワ賞、ヴェルメイユ賞、ニエル賞が終了し、凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)へ向けた現地の前哨戦がほぼ終了した。
ニエル賞のレース前までは大手ブックメーカー各社の単勝前売りオッズで1番人気の存在だった無敗の仏ダービー馬ルックドゥヴェガが3着に敗れ、パリ大賞覇者ソジーが勝利。この結果を受け、2頭の評価は逆転した。新たに凱旋門賞の前売り1番人気となったのはソジー(牡3、A・ファーブル)。ただ、そのオッズは4・5~6倍という評価にとどまっている。前哨戦が終了し、今年の凱旋門賞戦線は混沌(こんとん)としてきた。
コーラル社のオッズではソジーが4・5倍。これにルックドゥヴェガと愛チャンピオンSで3着だった日本調教馬シンエンペラーの2頭が7・0倍の2番人気タイで続く。ベルリン大賞を圧勝し、本番に備えているキーファーズの共有馬アルリファー、愛チャンピオンSで4着だった愛ダービー馬ロスアンゼルス、ニエル賞で2着だったデリアスの3頭が11倍の4番人気タイ。ヴェルメイユ賞を勝って、レース後にベケット師が凱旋門賞参戦に意欲を見せたブルーストッキングが13倍となっている。
他にはソジーと同じファーブル厩舎所属でG1・3連勝中のマルキーズドセヴィニエ、バーデン大賞を勝って、ドイツから2年連続で参戦予定のファンタスティックムーン、ドーヴィルのゴントービロン賞を勝った一昨年の4着馬アルハキーム、ヴェルメイユ賞で2着に粘った地元の3歳牝馬アバンチュール、アークトライアルで低調な結果に終わった仏オークス馬スパークリングプレンティ、エイダン・オブライエン厩舎のオペラシンガー、コンティニュアスなどが出走候補になる。
愛チャンピオンSで好走し、世界の矢作厩舎が送り出すシンエンペラー、日本競馬のレジェンド武豊騎手とのコンビで挑むアルリファー。2頭とも確かな主役候補として、今年の凱旋門賞に臨むことになる。