豪G1マニカトS、サウスポートタイクーンが末脚一閃
2024年09月28日 12:36
現地27日、豪ムーニーバレー競馬場でG1マニカトステークス(芝1200m)が行われ、M.ザーラ騎乗の伏兵サウスポートタイクーンが1番人気に推されていたグローイングエンパイアをゴール寸前で差し切った。
レースはグローイングエンパイアが逃げ馬から差のない2番手の好位に付け、サウスポートタイクーンは後方の9番手付近に待機。残り200メートルの直線に入ると満を持してグローイングエンパイアが先頭に立って押し切り濃厚かと思われたが、そこへサウスポートタイクーンが鋭い末脚で猛追し、最後はクビの上げ下げで0.1馬身差の勝利をもぎ取った。
さらに2馬身差の3着は2番人気のアイウィッシュアイウィン。ブレイブスマッシュ産駒のキモチが4着に続いた。
C.マー厩舎のサウスポートタイクーンはリトゥンタイクーン産駒の4歳馬。今年3月のオーストラリアンギニーでG1初制覇を飾ったが、その後はG1オールエイジドステークスで9着と崩れ、今季初戦だった前走のG3ショーカウンティクオリティも5着どまりで人気を落としていた。
好騎乗でサウスポートタイクーンを勝利に導いたザーラ騎手は、ゴールした時に自分が勝ったかどうか確信が持てなかったとのこと。「グローイングエンパイアとクレイグ(ウィリアムズ騎手)は勝ったと思っただろう。あの優秀な馬に勝つ唯一の方法は、向こうがこちらに気づいた時には手遅れとなるように追い込むことだ」と語っている。