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【ジャパンC】「オーナー面白すぎる」「勝敗関係なく記憶に残る馬」ゴリアットが日本“着陸”

2024年11月15日 16:21

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 ジャパンCに参戦するキングジョージ6世&クイーンエリザベスS覇者、ゴリアット(セン4、F・グラファール)が14日、来日した。

 13日にフランスの自厩舎を出て、フランクフルト空港からルフトハンザドイツ航空で出国。成田空港に到着後、東京競馬場に輸送され、同じグラファール厩舎の帯同馬ルノマド(キャピタルS出走予定)に続くように、馬場内の国際厩舎へ入厩した。話題になっている独特の歩様(鶏跛=けいは)を見せながら、迫力ある馬体を揺らした。

 同馬はドイツ生まれのフランス調教馬。前走キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制した後、米国人馬主のジョン・スチュワート氏(レゾリュートレーシング代表)が所有権の大部分を取得している(フランスギャロのホームページによると、75%)。これまでにスチュワート氏はジャパンC制覇へ向け、並々ならぬ意欲を海外メディア、自身のX(旧ツイッター)で次々と発言してきた。

「日本の競馬はものすごく進化しています。ただ、ゴリアットは欧州最高峰の馬のレベルを日本で見せつけるでしょう。島国で、日本競馬は彼ら同士で競走しすぎています。ゴリアットは日本競馬はまだ成長(カイゼン)の余地があることを証明しますよ。ジャパンCはどの馬がゴリアットの2着に来るのか(2着探し)だと思っています」

「(グラファール師、スミヨン騎手に対し)こんにちは、もう車は決まりましたか? (自身が代表を務める)リゾリュートレーシングが提供するジャパンC制覇のインセンティブ(ご褒美)です」

「レゾリュートレーシング(馬主名義)は2024年のジャパンCにゴリアットを解き放ちます。究極の戦いに備えましょう。公式グッズを着用し、ゴリアットがターフを支配する究極の戦いに」「ジャパンカップ2024 着陸地点を作る」

「私はクールモアを素晴らしいと思っています。しかし、私たちはジャパンCのゴリアットでクールモア(オーギュストロダン)に勝つつもりです。私は最高の相手と競い合いたいのです。競馬ファンなら誰でも、最高の馬が最高の馬と戦うのを見たいのです」

「私たちは競技に参加するためにわざわざ日本へ行くわけではありません。勝つために、そして、芝のレースでゴリアットが世界最強であることを示すために日本へ行くのです。ええ、この言葉を引用していただいて構いません。(左後肢を高く上げる独特の歩様について)なぜ、彼がこんな歩き方をするのか疑問に思うかもしれませんが、これは彼がライバルを踏みつぶすことに慣れているからです」

 歯に衣(きぬ)着せぬ発言を連発する、かつてない個性派オーナーの登場。ネット上では一部で厳しい声があるものの、歓迎の声も多く飛び交っている。「ゴリアットのオーナー面白すぎる」「ゴリアットのオーナーのあおり動画最高」「ゴリアットの馬主ジョン・スチュアート氏のあおり方が、昭和プロレス的すぎてステキ」「ゴリアットのオーナーがバチバチに日本馬をあおってきているからマジでJCが熱い」「勝敗関係なくゴリアットは記憶に残る馬」「日本人ではたたかれて無理かもだけど、個人的にはこういう面白い馬主もっと出て来て欲しいw」「一貫したビッグマウスはレース前の高揚感を高めるし、日本の馬主や関係者はこういったマイクパフォーマンスでレースを盛り上げるってやり方はあまり取らないから、これもジャパンカップならではだな、と楽しんでます」「ゴリアットの馬主、エンターテイナーだわ」「このくらい真面目に日本のレース狙いに来てくれるのはありがたいよ。勝っても負けても楽しみが増えた」。

 いよいよ、日本に“着陸”したゴリアット。キングジョージ6世&クイーンエリザベSでは凱旋門賞馬ブルーストッキング、ドバイシーマC&BCターフを制したレベルスロマンス、今回も一緒に走るオーギュストロダンを一蹴。その実力は疑いようがない。果たして、府中の2400メートルでオーナー、スチュワート氏の期待に応えることができるのか。ゲートが開く瞬間まで、一挙手一投足に注目が集まりそうだ。

出典:日刊スポーツ