ロマンチックウォリアーの父アクラメーション、種牡馬引退から1カ月で他界
2024年12月04日 12:00

香港カップで史上初の3連覇を狙うロマンチックウォリアーの父として知られるアクラメーションが先週末に死亡し、繋養先だったアイルランドのラスバリースタッドが現地2日に公式SNSで発表した。アクラメーションは11月初旬に25歳で種牡馬を引退したばかりだった。
公式SNSにはアクラメーション死亡の報告とともに「彼はアイルランド種牡馬界の真の伝説として遺産を残した。彼はラスバリースタッドの全ての者から深く惜しまれ、決して忘れ去られることはない」との追悼文が添えられている。
ノーザンダンサー系トライマイベストに連なるアクラメーションは現役時代にG2とリステッド勝ちがあるものの、G1はナンソープステークス(2003年)でオアシスドリームの3着が最高。同年の香港スプリントでサイレントウィットネスの5着に敗れて引退した。
種牡馬に転身するとより評価を高め、初年度産駒からダークエンジェル、エキアーノと2頭のG1ホースを輩出するなどファーストシーズンサイアーの首位を獲得。両馬も種牡馬となり、ダークエンジェルは2024年に初の英愛リーディングに輝いている。
産駒で獲得賞金が最高のロマンチックウォリアーはセン馬だが、ダークエンジェルとメーマスは現在の種牡馬ランキングで上位にいるほか、エキスパートアイやアクレイムなども種牡馬として活躍中。ダークエンジェル産駒のマッドクールは高松宮記念を制し、チャリンも今季の欧州マイル戦線を席巻して種牡馬入りするなど、その父系はますます発展しようとしている。