現地19日、香港のシャティン競馬場でG1センテナリースプリントカップ（芝1200m）が行われ、圧倒的な1番人気に推されていたカーインライジングが3馬身1/4差で圧勝した。

　外目の枠から好スタートを切ったカーインライジングは目論見どおりハナを奪取。楽な手応えのまま直線に入って残り300メートル手前で仕掛けると、あっという間にセーフティーリードを確保。残り100メートル付近からは流してゴールする余裕の勝利を収めた。

　2着は最後方から追い上げたヘリオスエクスプレス。前走のG1香港スプリントなど今季4戦のうち3戦がカーインライジングの2着、残り1戦も同馬の3着と悔しいレースが続いている。

　D.ヘイズ厩舎のカーインライジングはシャムエクスプレス産駒の4歳セン馬。昨年末の香港スプリントに続くG1制覇で、これで9連勝となった。センテナリースプリントCは香港スピードシリーズの初戦であり、香港ジョッキークラブの公式サイトによると、ヘイズ調教師は2月のG1クイーンズシルバージュビリーカップと4月のG1チェアマンズスプリントプライズにも挑戦して500万香港ドル（約1億円）のボーナスを狙うと明言した。

　さらに同師は10月に行われる芝の世界最高賞金レースである豪G1ジ・エベレスト（芝1200m）への挑戦も検討中。「彼が得意な距離でもあり、月日が経つごとに現実味を帯びている」と話している。