英国競馬統括機構（BHA）が現地21日に2024年の2歳ハンデキャップを発表。全体トップに英国のシャドウオブライト（レーティング120）、牝馬の最高にはアイルランドのレイクヴィクトリア（同119）が評価された。

　C.アップルビー調教師が管理し、ゴドルフィンが所有するロペデヴェガ産駒のシャドウオブライトは、半兄にアースライト（父シャマーダル）を持つ良血。9月のミドルパークステークス、10月のデューハーストステークスでG1レースを2勝し、1982年のダイイシス以来となる両レース制覇を成し遂げた。アップルビー師にとっては2019年のピナトゥボ、2021年のネイティヴトレイルに続く3頭目の2歳チャンピオン輩出となった。

　また、A.オブライエン調教師が管理するレイクヴィクトリア（父フランケル）は、9月のモイグレアスタッドステークスとチェヴァリーパークステークス、11月のブリーダーズカップジュベナイルフィリーズターフでG1レースを3勝するなどデビューから無傷の5連勝。G1レース3勝で2歳女王に輝くのはクラシフィケーション史上初の快挙となった。レイクヴィクトリアはオブライエン師にとって8頭目の2歳女王で、2015年のマインディング（レーティング120）に次ぐ高い評価を受けた。

　2024年の欧州2歳ランキングはレーティング117から120の間に8頭がひしめく実力拮抗となり、オブライエン厩舎のエクスパンデッド（デューハーストS2着）とザライオンインウィンター（G3エイコムステークス1着）がレーティング118の3位タイ。同117にはエインシャントトゥルース（デューハーストS3着）、英国の牝馬で最高のデザートフラワー（G1フィリーズマイル1着）のアップルビー勢ら4頭が並んでいる。