G1昇格の豪オールスターマイル、トムキトゥンがミスターブライトサイドを撃破
2025年03月09日 11:55

豪フレミントン競馬場で今年からG1に昇格したオールスターマイル(芝1600m)が現地8日に行われ、道中6番手に控えた3番人気のトムキトゥンが残り300mから追い出されると、2番手から押し切りを狙うミスターブライトサイド(1番人気タイ)にゴール前で競り勝った(0.06馬身差)。
7頭で争われた一戦はほぼ1馬身の間隔で隊列が形成され、2番手のミスターブライトサイドの直後でもう1頭の1番人気アナザーウィルがマーク。6番手を追走したトムキトゥンは直線に向かって進出すると残り300mで仕掛けられ、押し切り態勢のミスターブライトサイドを差し切った。
ミスターブライトサイドは残り200mから満を持して追い出されるも、勝ち馬の瞬発力に屈して2着。さらに1.25馬身差の3着には4番手追走の6番人気ライトインファントリーマンが続き、アナザーウィルは直線で包まれるとミスターブライトサイドの背後で躓くなど4着に終わった。
トムキトゥンはゴドルフィンが所有するハリーエンジェル産駒の4歳セン馬でJ.カミングス調教師が管理。今回は2023年10月のスプリングチャンピオンステークス以来となる2度目のG1制覇で重賞3勝目とした。
豪競馬メディア『racing.com』に対し、ゴドルフィンのメルボルン地区を担当する責任者はトムキトゥンの次戦を芝2000mのG1オーストラリアンカップ(3月29日)と明言。また、不利もあり4着に敗れたアナザーウィルはレース後に運動誘発性の鼻出血も発症していることが確認され、同馬を管理するC.マー調教師は次戦をオーストラリアンCにするか、ドンカスターマイル(4月5日)にするか状態を見ながら判断するとコメントしている。