「武豊騎手の英ダービー騎乗」へ近づく1勝!キーファーズ所有良血馬が始動戦を快勝
2025年03月24日 14:22

キーファーズの松島正昭代表がクールモアと共有する良血馬、トリニティカレッジ(牡3、A・オブライエン)が23日、アイルランドのネース競馬場で行われた一般戦(芝1600メートル、出走6頭)で勝利を挙げた。鞍上はウェイン・ローダン騎手。不良馬場で勝ちタイムは1分54秒45だった。
同馬は父がドバウィ、母が19年の英愛1000ギニーを制したハモーサという血統(母の父ガリレオ)。昨年9月、デビュー3戦目の未勝利戦(ゴールウェイ競馬場)を12馬身差で圧勝し、その後はG2で4着、G3で2着の成績をおさめ、5戦1勝で2歳シーズンを終えていた。
この日は6頭立てで、同厩舎で同じく評判馬の2着アカプルコベイに2馬身差をつけ、3着以下はさらに4馬身以上引き離した勝利だった。
アイリッシュレーシング電子版は、管理するエイダン・オブライエン調教師のコメントを紹介。この勝利が厩舎のシーズン初勝利となったエイダンは「満足していますし、トリニティカレッジはもっと走れるでしょう。2000メートルまでなら問題なく走れると思っています。英ダービートライアルを視野に入れていますし、(英ダービーではなく)仏ダービーを狙う馬になるかもしれません。今日は馬場が悪かったけど、よく走ってくれました」と語っている。
キーファーズの主戦騎手を務める武豊騎手は昨秋、凱旋門賞の1週前にバリードイル(クールモアの私設調教場にあるエイダン・オブライエン厩舎)を訪問。クールモアが公開した動画の中で、「(目標にするレースは)たくさんあるけど、エプソムダービー(英ダービー)はいつか乗りたいな、勝ちたいなというのはあります。まだ乗ったことがないので乗りたいですし、アイリッシュチャンピオンSも、レパーズタウン(競馬場)自体乗ったことがないから、いつもテレビで見ていて乗りたいなと思っています」と英愛のビッグレース制覇に意欲を見せていた。
6月7日に行われる英ダービー(G1、芝2410メートル、エプソム)へ向け、大手ブックメーカー各社は3歳始動戦を快勝したトリニティカレッジの評価を上昇させた。「bet365」は単勝前売りオッズを67倍から51倍、ラドブロークス社は101倍から51倍へそれぞれ変更している。まだまだ伏兵の域にいるが、武豊騎手の英ダービー騎乗が近づく勝利となったのは間違いない。