超大物の子どもが3年後に日本で走るかも－。英国でG1・2勝を挙げ、各国の芝中距離G1で活躍した名牝エミリーアップジョン（牝6）をノーザンファームが購入していたことが25日、分かった。

　同馬は、22年のBCクラシック覇者でダート馬史上最高レーティング140ポンドを獲得した米国馬フライトライン（牡7、父タピット）と今年2月に交配を行っている。ノーザンファーム関係者が明かした。

　エミリーアップジョンは英国のゴスデン厩舎からデビューし、3戦無敗で臨んだ22年英オークスでは1番人気の評価を受けた素質馬（短頭差2着）。同年秋の英チャンピオンズフィリーズ＆メアズSでG1初制覇を果たし、23年コロネーションCでは愛ダービー馬ウエストオーバー、G1・3勝のハリケーンレーンなどを破った。昨年のBCターフ8着をもって現役を引退し、その後、ノーザンファームに繁殖牝馬として導入されることが決まった。交配相手には米国の最強馬フライトライン（22年BCクラシックなど現役時6戦無敗）が選定された。

　ノーザンファームの吉田俊介副代表は「素晴らしい馬ですし、現地でもレースを見ていた馬でした。話をいただいて、すぐに飛びつきました」と購入経緯を明かした。エミリーアップジョンは年内に日本へ移動する予定。無事に受胎が確認され、来年（26年）に初子が誕生すれば、28年夏以降にデビューを迎えることになる。【松田直樹】

出典：日刊スポーツ