米G1アーカンソーダービーは追い込み決着、サンドマンが重賞初制覇
2025年03月30日 15:45

米G1アーカンソーダービー(3歳、ダート9ハロン)が現地29日にオークローンパーク競馬場で行われ、後方追走の3番人気サンドマンと4番人気パブリッシャーがハイペースに乗じて抜け出すと、サンドマンが2馬身1/2差で快勝した。
前走のデビュー勝ちから1番人気に推されたコルヌコピアンが大外の9番枠からハナをうかがうも、内のスピードキング(5番人気)も引かず半マイルを45秒21で通過。続く集団は向正面で10馬身ほど離れ、さらに後ろの7番手にいたサンドマンは第3コーナーから進出する。追撃するパブリッシャーを連れて抜け出した直線では蛇行する面もあったが、そのままリードを保って押し切った。
この上位2頭を前走のG2レベルステークスで下した2番人気コールバトルは、集団先頭の3番手から粘るも4馬身1/2差の3着まで。コルヌコピアンはさらに1馬身1/2差の4着に終わった。
サンドマンはM.キャシー調教師が管理するタピット産駒の牡馬で重賞初制覇。昨年8月にデビュー2戦目で勝ち上がると12月の5戦目に条件戦で2勝目を挙げ、年明けからはG3サウスウェストステークス(2着)、前走のG2レベルステークス(3着)と上位争いに絡んでいた。
ケンタッキーダービーの重要前哨戦に位置づけられるアーカンソーダービーからは2023年のエンジェルオブエンパイアが本番でも3着に善戦。分割で2レース実施となった2020年には日本で種牡馬入りしたナダルも優勝している。