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エルヴェンセダーのマーシュ師、クイーンエリザベス2世Cに向け「スーパーになりつつある」

2025年04月20日 10:32

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 香港ジョッキークラブ(HKJC)は現地19日、ニュージーランドからG1クイーンエリザベス2世カップに参戦するため17日に香港入りしたエルヴェンセダーを公式サイトで紹介。同馬を管理するS.マーシュ調教師は「彼はスーパーになりつつある。本当にね」と絶好調をアピールしている。

 エルヴェンセダーは2009年のメルボルンカップ優勝馬ショッキングを父に持つ6歳セン馬で、ここまで通算41戦12勝(2着9回、3着5回)という戦績。デビュー当初はスプリント路線で伸び悩んでいたが、距離延長とともに素質を開花させてきた。

 8月から始まった今シーズンは前半戦こそ不調だったものの、後半戦は目下のG1レース3連勝など2月1日から4連勝中。今年最初のワールドベストレースホースランキング(1月1日~3月9日)では、中山記念勝ちのシックスペンスらとともにレーティング117で10位タイの評価を受けていた。

 今回の遠征に向けてマーシュ師は「前走(3月8日のG1ニュージーランドステークス)からひと息入れたんだ。正直なところ、彼には少しばかり多くレースをさせてきた(9月の今季初戦から10戦)が、非常に良くなってきているし上手くリフレッシュできた」と状態に自信を見せている。

 エルヴェンセダーは4月3日に1300mのトライアル(実戦形式)に参加して3馬身半差の先頭ゴールを決め、13日にはテラパ競馬場で1400mのレースコースギャロップを消化。「1300mのトライアルではゴール板を過ぎてから向正面に入る感じで彼をそのまま走らせたから、しっかりとした良い走り込みになった。馬場は少し悪かったけど、彼は気分良く勝った感じだったよ」とマーシュ師は振り返っている。

 今回の挑戦に胸を躍らせるマーシュ師だが、リーディングのZ.パートン騎手を手配できたことで一段と士気も上がっており、2021年の香港ダービー馬スカイダーシーの半弟でもあるエルヴェンセダーに「ひたすら結果を出し続けていて、今ではまさに究極の競走馬のように思える」「どんどん良くなっていって、これほどまでに圧倒的な強さを見せるとは驚かされた。もちろん、もともとすごく良い馬だということは分かっていたけどね」と全幅の信頼を寄せている。