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ルーリングコートが英2000ギニーを快勝、ゴドルフィン陣営はダービーとの二冠に意欲

2025年05月04日 03:23

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 英2000ギニー(3歳、セン馬不可、芝8ハロン)が現地3日にニューマーケット競馬場で行われ、W.ビュイック騎乗の2番人気ルーリングコートが僚馬の2歳王者シャドウオブライト(4番人気)を叩き合いから突き放すと、ゴール前で急追する1番人気フィールドオブゴールドも1/2馬身抑えて快勝した。

 レースは前後5、6馬身の一団で進み、スタンドに最も近い11番枠のルーリングコートは序盤を慎重に運びつつ中団まで上がり中間点を通過。残り2ハロン付近からピッチが上がりはじめると、反対側の1列後ろから伸びてきたシャドウオブライトとともに抜け出す。

 残り1ハロンから2頭が叩き合いの体勢になるも、最後の100ヤードからルーリングコートが突き放し、勝負あった所に直後でマークするように追走していたフィールドオブゴールドが急追。これをしのいでルーリングコートが勝利を収め、さらに1/2馬身差の3着にシャドウオブライトが続いた。

 ルーリングコートはC.アップルビー調教師が管理するジャスティファイ産駒の牡馬でゴドルフィンの所有。昨年7月25日にサンダウン競馬場の芝7ハロンでデビュー勝ちするも、2戦目は8月21日のG3エイコムステークスでザライオンインウィンターの3着に敗れ、前走はメイダン競馬場のジュメイラ2000ギニーで半年ぶりの3歳初戦を6馬身差で圧勝していた。

 直近4年で英2000ギニー3勝目としたアップルビー師は英競馬メディア『racingtv.com』などに対して「ジョン・ゴスデンの馬(フィールドオブゴールド)は良いデキに見えると私は思ったし、クレイヴンステークスの勝ちっぷりからしても、彼は我々皆が倒すべき存在だった。そしてウィリアムは難しい状況にあった。2歳チャンピオン(シャドウオブライト)から降りるというのは厳しい判断だったが、皆で話し合って、幸いにも正しい馬に正しい騎手を乗せることができた」とチームの勝利を強調。

 この勝利を受けて大手ブックメーカー『コーラル』は英ダービーにおけるルーリングコートの前売りオッズを6倍に設定したが、アップルビー師も「彼はダービー馬になれると思わせる馬だったし、冬の間ずっと私たちの頭の中にはそれがあったんだ。これからダービーのプランについて、前向きで健全な議論が交わされることになるだろう」と二冠目に意欲を見せている。

 また、ビュイック騎手も「マサーがダービーを勝つ前はギニーで3着だった。この馬はギニーを勝ったし、距離ももっと延ばせそうだよ。1マイル半(2400m)をこなせるかは分からないけど、1マイル1/4(2000m)なら十分にこなせる感触はある。エプソムの最後の1ハロン半(300m)で分かるはずさ」と意欲を見せた。