プライドオブジェニの引退が正式決定、初年度の交配相手にアイアムインヴィンシブル
2025年06月04日 13:40

2023/24シーズンの豪州年度代表馬に輝いたプライドオブジェニの引退が正式に決定した。チャンピオンサイアーのアイアムインヴィンシブルを繋養するヤーラマンパークスタッドが来季の交配相手に迎えることを現地3日に発表し、プライドオブジェニを共同所有するT.オットーブレ氏も認めている。
豪競馬メディア『racing.com』は同日午前のラジオ番組にオットーブレ氏が出演した際の発言を引用する形で報じており、オットーブレ氏はプライドオブジェニの父プライドオブドバイの祖母であり、アイアムインヴィンシブルの父インヴィンシブルスピリットの祖母でもある名繁殖牝馬エルジャッジがもたらすであろう影響力に言及した。
オットーブレ氏は「アイアムインヴィンシブルはストリートクライの(サイアー)ラインの彼女と非常に良いクロスを生じさせてきた」「アイアムインヴィンシブルが成し遂げたことは信じられないほどだ。私は彼が生み出してきたものに畏敬の念を抱いており、プライドオブジェニから良い馬が生まれると思っている」などと交配相手に選んだ理由を語っている。
プライドオブジェニは今シーズンの春をもって一度は引退し、日本でイクイノックスと交配する計画が浮上していた。しかし、撤回して秋に復帰すると初戦のG2ピーターヤングステークスこそ快勝したものの、その後にオーストラリアンカップ、前走のドゥームベンカップと2度のG1出走では惨敗。レース後にC.マー調教師が引退を示唆していた。
なお、交配相手に選ばれたアイアムインヴィンシブルは今シーズンだけで180頭の異なる産駒が勝利を挙げている。