現地7日のG1英ダービーを重馬場を理由に出走回避した英2000ギニー馬ルーリングコートは、現地17日のロイヤルアスコット開催でのマイルG1セントジェームズパレスステークスに向かうことが分かった。英競馬メディア『At The Races』が報じている。

　同馬を管理するC.アップルビー調教師は直前での出走回避を「非常に残念」としつつ、英ダービー前のレースに騎乗したW.ビュイック騎手から馬場が柔らかかったと報告を受けたこと、大雨の予報があったことから撤退したことを「正しい判断だったと感じている」と述べた。

　アップルビー師は「こんなコンディションのレースで負ければ、今後6週間は戦えなくなる。それは彼の経歴に新たな1ページを加えられる2つの重要なレース、セントジェームズパレスステークスとエクリプスステークスに出られなくなることを意味する」とコメント。「アスコットではマイル戦に注力し、そこから先を見据えていく」と続けた。

　また同師はルーリングコートがマイル路線にとどまることを受け、英2000ギニーで3着だったシャドウオブライトをスプリント路線のG1コモンウェルスカップに回すことを真剣に検討するとも話していた。