父の逝去から2週間、クレマン調教師が3頭出しでG1初制覇
2025年06月10日 13:25

現地8日、米サラトガ競馬場でG1マンハッタンステークス(芝9ハロン)が行われ、3頭出しを敢行したM.クレマン厩舎の一角、ディターミニスティックが接戦を制した。
レースはディターミニスティックがハナを切り、同厩馬のファーブリッジは3番手、もう1頭の同厩馬カーソンズランは最後方という展開に。そのままリードを保って直線に入ったディターミニスティックは2番手に浮上してきたファーブリッジにゴール前で詰め寄られ、さらにそこへ中段からインテグレーションも猛追してきたが、辛くも逃げ切った。
2着はアタマ差でインテグレーションが入り、さらにクビ差の3着にファーブリッジ。1番人気に推されていたスピリットオブセントルイスは6着、カーソンズランは7着だった。
ディターミニスティックはリアムズマップ産駒の4歳馬。前走のG2フォートマーシーステークスを圧勝しており、今回の重賞5勝目が嬉しいG1初制覇となった。
父のC.クレメント氏の逝去で厩舎を引き継いだクレマン調教師は、わずか2週間でG1を勝利。「素晴らしいチームを持ち、本当に幸運。まさに父の遺産だ」と競馬メディア『Thoroughbred Daily News』に語った同師は、「正直に言って、この2週間は仕事の面でも個人的にも感情の起伏が激しすぎた。父がもういない中でのこの勝利は本当に寂しいが、それでも人生は続いていく」と続けた。