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プリンスオブウェールズS、ゴドルフィンの新星オンブズマンがG1初制覇

2025年06月19日 13:50

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 現地18日、ロイヤルアスコット開催で英G1プリンスオブウェールズステークス(芝10ハロン)が行われ、W.ビュイック騎手の好騎乗が光ったオンブズマンが快勝した。

 レースはハーツクライ産駒のコンティニュアスがペースメーカーとして逃げ、その同厩馬のロスアンゼルスが2番手の好位を確保。最内枠から出たオンブズマンは縦長となった馬群の後方2番手に控える。

 直線に入ると作戦通りにロスアンゼルスが先頭に立つが案外と伸びず、残り2ハロン過ぎでファクトゥールシュヴァルらに飲み込まれてしまう。オンブズマンは馬群の間を突こうとしたところで進路が詰まったが、すかさずビュイック騎手が外へと馬首を向けて再スパート。先に抜け出していたアンマートを残り0.5ハロン付近でとらえ、2馬身差の勝利を手にした。

 さらに2馬身半差の3着は紅一点のシーザファイア。1番人気に推されていたロスアンゼルスは5着に終わり、実績馬のファクトゥールシュヴァルは6着だった。

 J&T.ゴスデン厩舎のオンブズマンはナイトオブサンダー産駒の4歳馬でゴドルフィンの所有馬。デビューから4連勝で昨秋の仏G3プランスドランジュ賞を制し、今年5月の英G3ブリガディアジェラードステークスで2着と初黒星を喫したものの、G1初挑戦で初制覇を果たした。

 好判断で勝利に導いたビュイック騎手は競馬メディア『Thoroughbred Daily News』に対し、「スペースを探して何度か進路変更せざるを得なかったが、彼は余裕を持って勝利した。本当に感銘を受けたよ。進路変更を強いられてもすぐに反応してくれた」と相棒を称賛。

 J.ゴスデン調教師は「この馬を購入した時に、まだ未熟だからチャンスが欲しいとお願いしたが、モハメド殿下は好きなだけ時間をかけてくれと言ってくれた」「そして今、オンブズマンは立派に成長し、オーナーの努力に報いた」と語り、「今年は使い込んでいないので、(7月の英G1)エクリプスステークスも期待できるかもしれない」と続けた。