米競馬史上屈指の名伯楽ルーカス調教が引退、通算4967勝
2025年06月23日 10:45

米競馬史上に残る名伯楽のD.ルーカス調教師が重度の感染症のため入院。調教にはもう復帰しないと家族が明らかにした。米競馬メディア『bloodhorse.com』などが報じている。
89歳のルーカス師は積極的な治療を拒否しており、間もなく自宅に戻って家族とともに余生を過ごす予定だという。なお同師の管理馬はベテランアシスタントのS.ニコル氏に引き継がれる。
ルーカス師はクオーターホース時代を含めて60年近く調教師を務め、サラブレッドだけで通算4967勝(重賞は637勝)。ケンタッキーダービー4勝など三冠レースを歴代2位の15勝、ブリーダーズカップの各レースを最多タイの20勝したほか、米競馬年度顕彰のエクリプス賞の受賞馬を26頭育成し、そのうち3頭が年度代表馬に選出された。自身もエクリプス賞の最優秀調教師に4回選出され、賞金王には14回輝いている。
主な管理馬は年度代表馬に輝いたレディーズシークレット、クリミナルタイプ、カリズマティックのほか、ケンタッキーダービー馬のウイニングカラーズ、サンダーガルチ、グラインドストーンなど。最後の三冠レース勝ち馬は昨年のプリークネスステークスを制したシーズザグレイだった。