NEWS

ニュース

ニュース/コラム

「あれが欧州」「ここにいてはいけないな」「忘れ物を取りに…」矢作師がテレビ解説で名言を連発

2025年06月23日 13:15

  • 友だち追加数

 グリーンチャンネル開局30周年記念番組「ロイヤルアスコット中継」の最終日となった21日、矢作芳人調教師(64)がスタジオ解説者としてゲスト出演し、自身のロイヤルアスコット体験を語った。

 矢作師は11年にグランプリボスでセントジェームズパレスSに参戦(8着)。無敗の怪物フランケルや現在は名種牡馬となっているウートンバセットと戦った。司会の山田さつきから当時の思いを聞かれると、「NHKマイルCを勝ってロイヤルアスコット遠征というのを“当然の選択肢”と思う人はいないと思いますが、私は当然の選択肢だと思っていました」と振り返った。現地の調整や当日の雰囲気についても紹介し、「フランケルはオーラが違いましたね。装鞍所で『これがフランケルだな』と一発でわかった。それくらい、オーラがすごかったです。(セントジェームズパレスSは)当時は賞金も今より低かったし、なによりもオーナーのご理解があったおかげで参戦できました。3歳でマイルで強ければ、ここを勝てば一流の種牡馬になれますから。またいつの日か、挑戦したい気持ちは持っています」と声をはずませた。

 英国王室主催のロイヤルアスコット開催は今年、17日からの全5日間開催で、最終日の21日はクイーンエリザベス2世ジュビリーCに日本馬サトノレーヴが出走。矢作師も都内にあるグリーンチャンネルのスタジオからサトノレーヴにエールを送り、半馬身差の2着に敗れたレース後には陣営の健闘をたたえた。「(半馬身差まで迫ったが)あそこから交わせないのがヨーロッパ(欧州)の競馬なんです。ホースマンは勝つことだけを目指しているので、堀君(堀師)も悔しいと思います。でも、よくやったと思う。胸を張って日本に帰ってきてほしいですね」とねぎらった。

 レベルスロマンスが勝ったG2ハードウィックSのレース解説では「シンエンペラーと一緒に走る可能性がある馬たちなので気になりますね」とニヤリ。番組の終了直前には今夏や今秋の海外遠征について問われ、「ここ(日本のスタジオ)にいてはいけないな、と。(来年のロイヤルアスコットは現地から)そうですね。そうなるように頑張ります。今年の夏は、欧州は行く可能性がありますし、秋はデルマー(米国)に忘れ物を取りにいかなければいけない馬(フォーエバーヤング)がいるので」と力強く語った。

 テレビ解説で「世界の矢作」ならではの名言を連発。番組内ではグランプリボスの遠征時にロンドンで購入した帽子も披露し、番組は盛り上がりを見せた。

出典:日刊スポーツ